新製品のご案内-ALTEC 2.5"ユニット対応!NFJ謹製エンクロージャーキット(組立式スピーカーキット/日本製)
2015年12月24日木曜日21時より販売開始!
1,980円
※お一人様1セットのみの購入でお願いします※
販売開始時間より前の段階で先に他の小物類をカートに入れておいて頂き、開始と同時にエンクロージャーも入れて頂くとスムーズに購入できると思います。
※お知らせ※
販売時の製品情報はこちらのブログに記載しております。事前にこちらの記事を全てご確認下さい。
皆様こん○○は。Hでございます。
本キットは初めてスピーカーを組み立てる方に最適な物を目指して作り上げております。そして、コストパフォーマンス命!を死守した結果、僭越ながらありえない価格設定を行っております!本キットとユニットセットで2,000円以下を目標にしておりましたので、無理やりそこに合わせました。
もちろん設計だけでなく、素材や加工、キット内容にもこだわっております。日本製のMDFを日本国内で職人に加工を施した板材を使用しております。また必要な物はそのほとんどをセットしておりますので最低限の道具を用意していただければ、本キットとスピーカーユニットだけで完成させることが可能です。大きさもコンパクトにまとめることによりデスクトップ用として十分な音を実現できていると思います。
ALTEC LANSINGの2.5"ユニットに興味があったもののケース作成に躊躇されていた方から、自作スピーカーに興味をお持ちの皆様にお勧めです。また既にエンクロージャーを自作されている方、中でもダ○ソーの6mmMDFでケース組みされている方にもお勧めです。ぜひNFJが提案するエンクロージャーキットをご体験下さい!
創 意 工 夫
・Made in JAPAN!日本企画の日本製キット!
弊社初の日本側でメイン工程を進めた挑戦的企画。
・日本製紙木材製の9mm厚MDFを採用!
薄すすぎず、厚すぎず、最適な厚さの物を選びました。
・日本の職人の手による各種加工!
板材の国内仕入れにはじまり、日本の木材工場にて原板のカットを行い、職人の手による工作機械を駆使した穴あけ加工を施しております。
既に大変ご好評をいただいているユニットに最適化しております。
・最低限必要な物を全てセットに!
ユニットを除く必要な部品は取り付けネジや配線材といった細かい物まで全てをコンプリート。吸音材や仕上げ用のサンドペーパーまでセットしました。
板材(日本製):バッフル×2枚・裏板×2枚・側板×4枚・天地板×4枚
バスレフダクト:80mmアルミパイプ(日本製)×2本
端子・配線類:プッシュターミナル、赤黒ニ芯ケーブル各2個
吸音材:ニードルフェルト(日本製)×1枚(半分にカットして使用)
取り付けネジ類:銀ネジ、ワッシャー(ユニット用)、黒ネジ(ターミナル用)
その他:スポンジゴム足×8個、仕上げ用サンドペーパー二種各1枚
※関連製品のご案内※
※1個でも組み立ては可能ですが、2個あった方が作業がはかどります。
※標準状態はペアでこちらのフェルト1枚ですが、ペアで2枚使うと音の雰囲気が若干やわらかめに変わります。好みに応じてお使い下さい。
※こちらのターミナルを使用する際は取り付け前にしっかりとネジを締め、緩まないように対策をしてください。
種類:バスレフ型エンクロージャー
サイズ:幅103㎜×高さ103㎜×奥行き121㎜(※突起部含まず)
■注意事項■
★本製品は組立式スピーカーキットです。自分で組み立てる必要がございますのであらかじめご注意下さい。
★キット以外にスピーカーユニットといくつかの道具などが必要です。
★MDF材のカットサイズや穴あけ位置には少ないながらも製造誤差がございます。その為、組み立て時に調整していただく必要がある場合がございます。
★説明書は付属しておりません。後述の本ブログ記事を参考にして下さい。
☆MDF材には素材由来の色むらや加工時のバリや切削痕などがある場合がございます。ひどい物は間引いておりますが、気になる場合は裏表を考慮してお使い下さい。
☆裏板には「NFJ謹製」の捺印を施しております。手で押しておりますので若干のスレなどがある場合がございます。
※上記注意事項をご理解・ご了承頂ける方のみ、お求め下さいませ。
◎本キットの組み立て方◎
必ず必要な物
・スピーカーユニット(ALTEC 2.5"ユニットに最適化しています)
・カッターナイフ(バッフルの面取り加工に使用)
・プラスドライバー(ユニット、ターミナルの固定に使用)
・はんだごて(配線材のはんだ付けに使用)
あると便利な物
・クランプ、旗金(しっかりと圧着できます。弊社でも別売りしております)
・千枚通し、ピンバイス(下穴加工に便利です。)
・棒やすり(バッフルの面取り作業が楽に行えます。削りすぎ注意!)
・マスキングテープ(余分なボンドからのMDFの保護やユニット保護に。)
・オービタルサンダー(研磨加工が楽です。ただし削りすぎ注意!)
○大まかな手順○
※写真に写っているのは全てサンプル品です。実物とは若干異なります。
※ポイント※
・接着前に側板のサイズをあわせておくと比較的綺麗に組み上げやすいです。
・MDFはボンドや水分を非常に良く吸います。最初は付けすぎかも?と思うくらいしっかり塗っておくことをお勧めします。
・クランプや旗金でしっかり圧着してください。
※ポイント※
・綺麗に平面に仕上げるのには少し時間が掛かりますが、その分密閉度が上がります。
・オービタルサンダーなどをお持ちの方はこちらの作業が短時間で加工が可能です。
※ポイント※
・ALTEC 2.5"ユニットはリアマウントですので、しっかりと角を落とすのがお勧めです。
・削りすぎるとユニット取付ネジの先端が露出してしまう場合がございますので、確認しながら削ってください。
・アルミパイプも軽く面取りしておいてください。
※ポイント※
・ネジ止めする前にバッフルとバンパーが当たらないように確認してください。また位置がずれないよう千枚通しなどで下穴を開けるのもお勧めです。慎重に作業してください。
・付属の銀色のネジにワッシャーを入れてからALTEC 2.5"ユニットをネジ止めしてください。
※ポイント※
・付属の吸音材は半分に切って、逆U字型に入れてください。上半分が埋める感じです。
・吸音材は素材や厚さ、貼る面積で音が変わります。お好みに応じて色々とお試し下さい。
※ポイント※
・左の画像はサンプル品のためバラ線を使用しておりますが、キットには赤黒線を付属させております。バッフルを接着してしまうと内部にアクセスすることが困難になりますので極性を間違えないよう、ご注意下さい。
・こちらも極性に注意してください。
・別売りのバナナプラグ対応の埋込型ターミナルを使用する場合は、事前にターミナル部の裏ネジをしっかりと締めて置いてください。緩むとビビり音などの原因になります。
◎その他のポイント◎
・MDFを塗装をする場合は下地剤の塗布が必須です。直接ラッカースプレーなどをかけるとムラになりやすいのでご注意下さい。
・はみ出したボンドは乾かないうちにふき取らないとシミになりますし、盛り上がった部分を削るのはなかなか面倒です。圧着中の生乾きのうちにはがしておくことをお勧めします。また微妙なボンド残りはぬれた布で拭くと取りやすいです。
・ユニットの取付ネジはユニット側の加工が不要な細いネジを使用しております。万が一、バッフルをねじ切ってしまった場合はご自身でユニットのねじ穴を拡張していただき、太いネジで固定しなおしてください。なお拡張に使うピンバイスは100円ショップで入手可能です。
※その他、気付いた点などがあれば追記いたします。
さて最後に本キットの開発こぼれ話を記しておきます。
そもそも本キットは以前より個人的に疑問に思っていたことで、「エンクロージャーキットなんで適当な木材を加工して組むだけなんだから、1,000円以内でキット化できるんではないか?」ということでした。
結論から申し上げますと、「この価格ではしんどいです!」。通常価格でも商売としては成立しません。でも手を出してしまった以上は引けませんし、多くの方々がご協力くださった結果、ようやく実現に漕ぎ着けた製品です。
始まりは今年の夏ごろにさかのぼります。ある日、ご近所のoffice katz様が「こんなん作ってみた!」とお持ちくださったのが、ダ○ソーの6mmMDFを使用したキューブ型エンクロージャーでした。office katz様主導の下、そのエンクロージャーの調整やチューニングに参加させていただいたのですが、その出音にいたく感激しました。そこでoffice katz氏に「NFJでキット化は出来ないか?力は貸すよ。」、と仰っていただいたのが今回のキットの始まりです。
時を同じくしてその件をご近所のシナモン様にお話してみたところ、「面白い!ぜひうちの工房を使ってください!」と製作場所を提供して下さりました。それから一週間ほどエンクロージャーの試作をさせて頂きました。真夏の連日連夜にわたる作業で大変でしたが、office katz様とシナモン様のご尽力によりかなりの数のサンプル品を作ることができ、製作ノウハウやテクニックを学ばせていただきました。
そして最初のサンプル品ができ、設計やキット内容も決まりました。しかし問題はそこからでした。サンプル品は少量ですのでホームセンター等で部品調達ができましたが、販売の為に量産するのは次元が全く異なります。ですから、原板の仕入れ先選定からはじめました。数十社に電話やFAXで見積もりを出し、ようやく原板が決まったら、次は原板をカットできる会社の選定です。コストだけでなく加工精度も重要でしたので、こちらも大変でした。
ようやく部材が決まったところで最大の問題が発生しました。「穴あけ加工」です。正直、本キットで予想外にコストが掛かってしまったのがこちらの部分でした。私も最初は穴なんて簡単に開けられるものだと思ってました。ただサンプル製作時にホールソーで穴を開けるのにも思いのほか時間が掛かるのを知り、量産に際して不安なところではあったのですが実際にかなりの難関でした。
まず大量に穴あけ加工を処理できる業者はそんなにたくさん有りません。実際に何社も見積もり前に断られました。次に加工費用がべらぼうに高い業者さんの多いこと。。。加工費用だけで今回の販売価格を超える見積もりをされた業者さんも複数おられました。そんな状況を見かねたのか専門の業者さんではございませんが、知り合いの職人さんが「加工機材もあるし、今回だけなら協力するよ!」と助け舟を出して下さり、何とか加工ができました。
さすがにネジやターミナルといった小物類まで日本側調達すると恐ろしいことになるので中国側で準備してもらいましたが、細かい物の組み合わせでしたのでかなり手間が掛かりました。それでもコストを削れるのは、こちらの部分くらいでした。
ちなみに中国側でMDFやアルミパイプを用意したらもっと安くできるのでは?と思ったりもしたのですが、MDFやアルミパイプ自体が中国での需要がちいさいのか日本との値段差が小さく、品質や輸送コスト、さらには輸送時の破損・劣化リスクを考慮すると逆に中国調達の方がコストもリスクも高くなる結果でした。ちなみにダ○ソーのMDFは多分インドネシア製だと思います。あのダ○ソーでも中国製造ではないということで、何となく意味がわかるのではないでしょうか。
最後に弊社で裏板に「NFJ謹製」の捺印を行って、出荷用に梱包して出来上がりです。が、細かい物の組み合わせでありつつも今までの弊社商品類に比べると地味に大きいため結構大掛かりです。スタッフ付きっ切りで準備をして何とか初回販売分の準備ができたような状態です。
そんなこんなで完成したのが今回のエンクロージャーキットです。office katz様とシナモン様にもはや足を向けて寝られませんが、その他にも関連業者様やそれに携わるスタッフの方、もちろん弊社スタッフを含むたくさんの人の協力があってこそ出来上がったキットです。エンクロージャーキットを専門にされているメーカーの製品ほどではないかもしれませんが、気軽にお試しいただけるキットとして弊社なりに頑張ってご用意した製品です。
なお初回限定ではございますが、冒頭の「1,000円以内でキット化できるんでは?」を踏襲すべく発売記念価格を980円にしております。もはや自爆以外の何者でもございませんが、一応初志貫徹、ということで販売します。そういった意味をちょっとだけ理解して、本キットをユーザー様が楽しんで頂ければ本望に思います。