新商品のご案内『FX-AUDIO- YD-202J』
記念すべき新商品 FX-AUDIO- YD-202J のリリースをここに発表致します。
こちらは昨年販売しました YB-DIA202J Lot0(試作ロット)の後継となる量産ロットモデルとなります。
試作ロットの YB-DIA202J につきましては大変有難い事に、購入者様ほぼ全ての方からのフィードバックを頂戴しており、ご協力いただいた方々の夢が詰まった製品に仕上がっております。
フィードバックにご協力頂きましたお客様におかれましては、この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。
頂きましたご意見を取りまとめておりますと、多くの方がLepai TA-2020A+デジタルアンプの聴き味を継承した後継機としての方向性よりもピュア寄りな特性を求められていたのが目立っておりました。
極端な言い方をすると、「ドンシャリ傾向ではなく、フラットな傾向が求められていた」という事になります。
そちらの方向に更に変更・改良を加えまして、前段と後段両方でリセッティングを行い、量産ロットが完成いたしました。
この度需要に合わせて音質面での方向性も変えたことを含め、型番をわかりやすく YD-202Jと改め、正式な量産モデルとさせていただきました。
試作ロットである YB-DIA202Jからのアップデートポイントをご紹介いたします。
【前段増幅回路のリセッティングポイント】
・トーンコントロールパラメーターの調整
試作ロットではトーンコントロール調整時の変化曲線を大きく取り、変化量が大きく効くようなセッティングでしたが、今回の変更では繊細で音楽的にバランスを重視した変化曲線に調整し直しております。
また、LOUDNESSも小音量時に大きく効くようにしていたセッティングも、パラメーターを再調整し落ち着いた上品な雰囲気のセッティングにしています。
高域と低域のカーブのバランスを細かくシフトさせながら複数パターンを計測し調整したうえで、クラシック・J-POPを中心に他ジャンルも含め試聴検証を行い、変な落ち込み感や違和感が出ないか確認しつつ調整を加えました。
「クラシックでは聴きやすいけどJ-POPになると低域の落ち込みが激しい」とか、「可聴領域上限付近での押し出しが強くてこのジャンルでは聴きづらい」など、このような調整に関しては数人の方に試聴していただきながら10日程試行錯誤し、煮詰めた結果今のバランスとなっており、トータル的に絶妙なセッティングに仕上がりました。
こちらの部分にクリアな音質を追求したELNA製オーディオ専用グレードの上級モデルオーダー仕様を投入しております。
・USB DAC周辺回路の音質調整
「USBからの音質が他の入力に比べ低域が強く感じる」、「解像度が低め」とのご意見がございましたので、USBDAC出力段回路についても最適化を行い音質改善を施しています。
【後段増幅回路のリセッティングポイント】
・周波数特性の調整
前段のセッティングを最大限生かすために、試作ロット機でLepaiの後継としての周波数特性(低域を強調する目的で6kHzの高域部分からゆるやかに落としたカーブ特性)を、低域から高域まで基本フラットに50Hz-20KHzまでのゲイン差を0.3dB以内になるよう調整しています。
これにより前段部分で整えられた音を忠実に増幅するようにセッティングを行うことで、YDA138の特性が感じられつつもフラットで綺麗なバランスとなっております。
【電源部回路】
・強化したノイズリダクション回路 →チョークコイルの追加
試作ロットでは、ノーマルモードノイズについてはその後に控えている超低ESR電解コンデンサで十分対応できるレベルでしたので、可聴領域のノイズをターゲットにしたコモンモードチョークコイルのみという設計でした。
音質に大きく悪影響を及ぼすような高リプルが出ている品質の悪い電源を接続した場合でも、この強力なノイズリダクション回路によりクリーン化され、音質への悪影響を及ぼすことなく高品位な増幅が可能となりました。
【ヘッドフォンアンプ部回路】
・部品変更によるバランス調整
パワフルでしかもすっきりとした抜けの良い音質にリセッティングをしており、スピーカー出力時の特性ともマッチしたバランスとなるよう調整を加えております。
【各部の最適化】
・IC放熱強化による安定性の向上
YAMAHA製YDA138デジタルアンプICではヒートプレートがICに内蔵され底面(基板面)より逃がす構造になっており、本来PCB基板でICの位置に合わせて放熱設計をしていますが、それに加えてヒートシンクIC表面部にも増設する事により、熱ヒステリシスによる音の歪みや音質の改善が見込める為各ICに1つずつ増設。
・リアパネル端子類の最適化
試作ロットでは採用部品の物理的サイズ制限によりMicroUSB端子を採用しておりましたが、ケーブルの選択肢が制限される点や固定・接触の安定性も考慮しリアパネル部の配置を最適化し、コネクターをUSB-B端子へ変更しました。
・フロントパネル操作部の最適化
試作ロットはコストの制限も考慮しており、スイッチ部品をパネル上に露出させる仕様でしたが、押しやすさや安定性を重視し、樹脂タイプで従来より直径を大きくしたボタン構造に変更しました。
・各端子部品のグレードアップ
各入出力端子類(アナログ音声端子)を金メッキ採用の高品質パーツへグレードアップし、音質面、耐久性に加え、外観上の印象も高めております。
【コントロールプログラムを大幅刷新】
・加速度リニアボリューム調整機能 追加
D302J+で採用し、ご好評を頂いた加速度リニアボリューム調整機能を採用。
精細な音量調整ができるよう、64段階のボリュームステップを設定していながら、ツマミを早く回転させることで瞬時に大きく調整することも可能です。
・レベルインジケーター表示機能 追加
音量・BASS・TREBLEの設定モードになるとフロントパネルのLEDインジケーターが「設定レベル表示モード」へ切り替わり、現在設定中のレベルを表示します。
※ボリューム操作を止めて3秒後に設定モードが解除となり、通常のステータス表示モードへ戻ります。
・ソフトウェアミュート制御によるノイズ低減機能
・ポップノイズ防止制御の強化
起動時ハード(電気回路)によるタイミング制御とソフトウェア(MCUプログラム)によるタイミング制御のハイブリッドコントロールにより、更に進化した音質劣化のないポップノイズ低減システムを搭載しています。
・LEDインジケーター消灯機能
主電源インジケーターLED以外の全てのLED表示を消灯する機能を追加。寝室や夜暗い場所で使用する際に便利な機能です。
※リモコン(別売)限定機能
【オプション部品の設定】
・リモコン受光器及びリモートコントロール機能を搭載!
試作ロットにおいては基板上には受光部用のパターンを設けるのみとなっておりましたが、今回のモデルで正式にオプションとしてリモコンを設けました。
リモコンの設計についても試行錯誤のうえ、ボタン設定・デザイン共に直感的に操作できるよう使いやすさを追求しております。
・ソフト電源スイッチ
本体の主電源に加えリモコンでのソフトON/OFF機能を搭載
・BASS/TREBLE 独立コントロールボタン搭載
独立コントロールボタンにより、BASS・TREBLE・ボリュームのレベル調整がダイレクトに操作でき、本体ボタンによる操作よりも直感的操作が可能となっています。
・LEDインジケーター消灯機能 ※リモコン限定機能
リモコン[LED]ボタンを押すことで、電源LED以外のLED表示を消灯できます。
寝室や暗い場所での使用時など、LEDが眩しい時に便利です。
※ボリューム操作等で解除されます。
ちなみに、こちらのアップグレードモジュールはYB-DIA202Jにもお使いいただけます。
◆製品の特徴◆
YAMAHA製YDA138デジタルアンプICを2基搭載したデュアルモノアンプ構成のデジタルアンプです。
当初は弊社で販売しておりましたLepai LP-2020A+の機能・音質傾向を受け継いだ後継機として完全に自社設計として開発いたしましたが、試作ロットの販売により頂戴したご意見を集約した結果、デュアルモノラル構成の特性を活かしたピュアラインのコンセプトへ変更し、音質面と操作性を更に進化させました!
【製品の特徴-音質面】
■デュアルモノ構成デジテルアンプ
YAMAHA製YDA-138デジタルアンプIC2基をモノラル駆動させ、左右チャンネル独立型デュアルモノラルアンプ構成にすることによりチャンネルセパレーションを大幅に改善しています。
チャンネルセパレーションの改善により、定位が大幅に向上しています。
■デュアルモノ構成ヘッドフォンアンプ
ヘッドホンアンプ出力もスピーカー出力同様、デュアルモノヘッドホンアンプ構成となっており、分離の良い音でお楽しみいただけます。
アナログボリュームでは回避できないギャングエラーも皆無です。
■オペアンプバッファ回路
前段プリ(DSP)からメインアンプ(デジタルアンプIC)に渡すアナログ信号(音質)の劣化(歪増加)などを防ぐ為、オペアンプによるバッファ回路を構成・オペアンプはオーディオ専用低ノイズ品のTI製NE5532Pを採用。
■電源ノイズリダクション回路
電源部に、Little Susieの開発で培った電源ノイズクリーン技術を採用したリダクション回路を搭載し、クリアでパワフルな音質を実現しています。
■使用部品へのこだわり
・電子部品で重要な電解コンデンサーは、アナログ信号回路ではELNA製オーディオ専用グレード品を採用。
・電源回路では、定評のある超低ESR・高リプル電流耐性品を採用。
※主要な部分の全ての電解コンデンサーは日本メーカー製のパーツを採用しています。
・デジタルアンプ部の入力カップリング部及び出力段のフィルムコンデンサはMil規格準拠品の高精度パーツ及び、現在ではコスト面で生産されていないオーディオ用途に特性の良いポリカーボネートフィルムコンデンサを採用。
・アンプ出力フィルターのインダクターは特注生産したデジタルアンプ専用のパワーインダクターを採用。
【製品の特徴-機能面】
■3系統入力切替
アナログ入力として標準的なステレオRCA端子を装備するほか、モバイルプレーヤーで多く採用されている3.5mmステレオミニ端子を装備。
更にUSBデジタル入力にも対応し、3系統の入力が切り替え可能です。
■USB-DAC内蔵
標準モジュール:C-Media製 CM108 デジタル入力対応フォーマット:PCM 最大16bit/48kHz
■ラウドネス機能
ボリュームレベルに合わせて自動的に低音域のゲインを自動補正し、小音量時の低域不足を解消しています。
■ゲインブースト機能
(+11.25dB)のゲインブースト機能を搭載。入力ソースによって音量の差がある場合の調整や、一時的に音量を上げたい場合に便利です。
フロントのボタンによりON/OFF切り替えが可能です。
■ミュート機能
フロントボタンによりミュート(消音)機能のON/OFF切り替えが可能です。
■高性能MCUによる制御
■豊富なLEDインジケーター
コントロール状態が確認できるインジケーターLEDを豊富に配置し、本体のステータスが一目で確認できます。
ボリュームレベル及びトーンコントロール設定モード時には、本体操作ボタン上部のインジケーターがレベル表示モードとなり、現在のレベル設定値を直感的に確認可能です。
特にトーン設定時はセンターLED(MUTE)の点滅で±0レベルであることが確認できるため、トーン調整がスムーズに行えます。
【主要IC仕様】
■デジタルアンプIC:YAMAHA製 YDA138デジタルアンプICx2基 デュアルモノラル駆動
メインアンプ最大出力:20Wx2ch(@4Ω)
ヘッドホンアンプ部最大出力:50mWx2ch(@32Ω)
SN比:103dB@12V 8Ω 10W
歪率(THD+N):0.02%@12V 8Ω 10W
ボップノイズ低減機能・過電流保護機能(出力短絡保護)・オーバーヒート保護回路
音量:電子ボリューム(1.25dBステップ)
トーンコントロール:TREBLE:±14dB(±7Step) / BASS:±14dB(±7Step)
ゲインブースト:0dB / +11.25dB
ラウドネス:ON / OFF
ミュート:ON / OFF
■USB-DAC IC:C-Media CM108
対応フォーマット:最大16bit/48kHz
ダイナミックレンジ:93.8dB
SN比:93.7dB
【注意事項】
・本製品は電源別売となっております。別途ACアダプターをご購入ください。
【製品仕様】
カラー:ブラック/シルバー
製品保証期間:お買上げ日より6ヶ月間
デジタルアンプIC:YAMAHA製 YDA138デジタルアンプICx2基 デュアルモノラル構成
USB-DAC IC:C-Media製 CM108
入力端子:[LINE-IN1] ステレオRCA端子 / [LINE-IN2] 3.5mmステレオミニジャック / [USB] USB Type-B端子
入力切替:3系統(RCA/3.5mm/USB)
出力端子:2chステレオスピーカー出力 (バナナプラグ対応金メッキ端子) / フロントヘッドフォンジャック(3.5mmステレオミニジャック)
ヘッドフォン出力:最大出力50mWx2ch(@32Ω)
メインアンプ最大出力:最大20Wx2ch(電源入力12V・4Ω時)
対応スピーカー:4Ω〜16Ω
電源:DC12V 電源容量2A以上推奨 (ACアダプター別売)
保護回路:ボップノイズ低減機能(強化版)・過電流保護機能(出力短絡保護)・オーバーヒート保護
付属品:簡易説明書
サイズ:高さ35mm×幅117mm×奥行き100mm(突起部を除く)
重量:375g