PH-A2Jについて

本日販売開始のPH-A2Jについて、Kより補足的コメントがございますので
ご興味のある方はぜひ御覧ください。


オペアンプについて
高音質なBurr-Brown(現Ti傘下)製の「OPA2604」を搭載し電圧増幅を担っています。
このオペアンプによってHiFiヘッドホンアンプIC「TPA6120」のポテンシャルを最大限引き出せる最適なゲインに整えられています。

ゲイン切り替えスイッチについて
インピーダンスの異なるヘッドホンの実力を十分に発揮させる事が可能です。

リレーについて
ゲイン切り替え・入力切替・ヘッドホン出力部保護回路用の3つのリレーには日本メーカーかつ日本製造のNEC製を採用し、高音質化を意識した設計となっております。

スペック値について
オーディオアナライザーのデータを見て頂いてもわかる通り、ICのスペック値にほぼ近いSN比・歪率を実現しています。
また周波数特性も20Hzから30KHzまでほぼフラットでさらにTPA6120の特徴を発揮して、立ち上がり特性もリニアで原音を忠実に、そしてハイクラスな音質に導いています。

※アナライザーのデータは販売商品から1台抽出して計測しています。
また、高性能なフィルターなどは通さずに実機のままの計測データとなっておりますので、スペックとしてではなく本来ご使用される条件でのデータとして参考にしていただけます。

総評価
この販売価格でここまで高音質なヘッドホンアンプが完成したのには驚きました。
もともと数万円クラスのヘッドホンアンプの定番として採用されているICを採用していますので、忠実に回路を組んで無駄なコストを掛けずともそのICの要求性能を担保出来る仕様に仕上げるだけで、ポテンシャルが引き出せるのですが、さらに要所要所での高音質化部品を配置することで、それだけで驚く高音質なヘッドホンアンプに変貌してしまいました。

PH-A1Jはシンプルで且つ面白いギミックを有したパワードライブ可能なディスクリート構成のヘッドホンアンプとしてそれはそれで面白い逸品でしたが、こちらは気持ちよく音を聴くというコンセプトを徹底した製品となっております。
10万円前後のクラスのものには敵いませんが、この価格ですので一度気軽に試してみてください。
そしてその音質に驚いていただければとても嬉しく思います。