『YDA自作キット本国モデルNFJ仕様』をお求め頂いた方へのお詫びとご案内

いつもお世話になっております、NFJストアでございます。
先日の6/12から販売させて頂いておりましたこちらの商品は、大変たくさんの方に
お求め頂きました。心から御礼申し上げます。誠に有難うございました。

ただ大変申し上げづらいのですが、お伝えしなければいけないことがございます。
今回お求め頂いたYDA138キットの基板において、販売前後に弊社で把握しきれて
いなかった問題が判明してしまいました。以下にその問題を公表します。


問題1、シルク印字に重大な間違いがあることが判明致しました。
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基板上の入力カップリングコンデンサ(標準品:ルビコン YXA 100V 1μF)の
極性表示が、正しくは-(マイナス)と記載すべきところに、+(プラス)と印字されて
しまっております。仮にシルク印字どおりに組み上げると音は出るのですが、
音質異常やノイズの発生などの問題が発生したり、本来の性能が発揮できない
恐れがございます。特に、標準付属部品よりもこちらの部品の上位パーツとして
ご用意しておりました「nichicon製 MUSE FW 50V 3.3μF」の方が耐圧が低いことも
あり、その症状が顕著な傾向がございます。

※弊社で確認できた具体的な症状(※MUSE FWを使用)※
・ノイズの発生(電源投入直後~:中・高音にざらつくようなノイズ)
・大きなノイズの発生(音声出力後数分~:全体的に酷い音の歪みとノイズの混在)
・YDA138-ICの異常発熱、その後安全回路作動による出力停止


※問題の発生・発覚した原因※
当製品はNFJ仕様の名の通り、バイヤーKが部品を組み替えて音質テストなどを
行なっていたのですが、ユーザー様に出荷させて頂いた商品とは若干異なる
サンプル基板を使用し、なおかつ部品換装を簡略化するために丸ピンソケットを
実装していた為、商品版の印字が間違っていることに気がつかず、またテスト時は
正確な極性を接続していたようで、先述のような問題も発生せず、問題なしと
判断してしまっておりました。

しかしながら、ちょうど先週末から週明けにかけて、当製品をお求め頂いた
お客様から何件か製品の動作に関するお問い合わせを頂戴しておりました。
その症状は皆様バラバラで原因がはっきりせず、なおかつ正常動作、及び製品の
感想に関するレポートも別途何件か頂戴しておりましたので、製品組込時の問題か
製品個体差による問題かと思っておりました。ただ、ちょうどバイヤーKも日本に
戻ってきておりましたので、状況の共有をし、製造・開発メーカーに確認を取った
ところ、先述のような問題が発生している恐れがあるとの見解をもらいました。
こちらが6/19の日中のことです。その後、ひとまず当商品の販売は全数一時中止
いたしました。

それからお客様から頂戴していた情報を取りまとめ、なおかつ弊社で当商品の
在庫を組み上げてサンプル機を作ることにより、問題の発生が確認できました。
またちょうど今回の状況と同じような症例のお客様に今回の件をご案内させて
頂いたところ、先述の症状が全てクリア出来たとの報告を頂戴いたしました。
以上のことから、製品のシルク印字間違いにより問題が発生すると断定し、
今回公表をさせて頂きました。

※問題が発生しないケース※
今回の問題は弊社でご用意していた入力カップリングコンデンサ(標準品、
MUSE FW)や極性のある電解コンデンサを使用した場合にのみ発生致します。
その為、無極性のフィルムコンデンサ電解コンデンサを使用されていた場合は
この問題は発生しません。こちらは製品の正常動作の報告を頂戴していた
お客様が部品変更を行なっているケースが見受けられたため、そういった見解に
いたっております。

※問題が発生してしまった場合の影響※
今回のように入力カップリングコンデンサの極性を逆に接続してしまった場合、
製品の設計上、コンデンサ自体が劣化・破損することはあっても、
IC自体に問題が発生することは考えづらいです。もちろん当製品に接続された
入出力機器にまで問題が及ぶことはありえません。またコンデンサも必ず
破損するというわけでもございません。しかしながら、肝心の音質に
影響してしまう部分ですので、製品の本来のパフォーマンスは発揮できません。


以上のことから、製品のシルク印刷どおりに製品を組み上げてしまうと問題が
発生します。ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。謹んでお詫び
申し上げます。


※今後の対応※
今回の問題は6/18以前に当製品を出荷させて頂いたお客様が該当致します。
先述の通り全ての方で問題が発生しているというわけではございませんが、
該当者様は80名近くおられまして、個別対応は対応の遅れや混乱に繋がり
かねません。その為、誠に勝手ながら上記該当者様は一律以下の対応を
させて頂きます。

対象者様に代替キット×YDA138キット購入個数をクロネコメール便にて出荷
代替キット内容『YDA138キット本国モデルNFJ仕様×1セット+MUSE FW 2個セット』
例)6/14に当キットを2セットお求め→代替キットを2セット出荷
対象者様:状況を問わず6/18以前に当製品を出荷させて頂いたお客様皆様
(当製品購入者様で6/19以降出荷品は上記問題の対策説明書を同梱しています)

先述にもありますように、該当コンデンサの極性を入れ替えて頂ければ復旧
できると思われますし、該当コンデンサはあくまでも音声入力信号用のカップリング
コンデンサですので逆接続による破損や劣化は発生しづらいと考えられます。
しかしながら、絶対に該当コンデンサが破損・劣化していないとも言えませんし、
コンデンサ抜き取り及び再実装する際の半田ごてによる部品の熱損傷や基板の
損傷の恐れもございます。また、当製品のコンセプトはYDA138の性能を体感して
頂くことでしたので、今回の同製品の再出荷による対応を提案、実施をさせて
頂きます。

なお、今回の問題に関しましてはあくまでも弊社・製造メーカーの不手際による
問題ですので、出来るだけ最善の対応を検討させて頂いたつもりではございます。
それでも、皆様公平な対応が出来ているとは思えませんし、ご納得頂けない方も
おられるかとは思います。大変恐縮ではございますが、ご理解、ご容赦のほど
宜しくお願いお願い申し上げます。

※代替キット出荷該当者様には別途一括メール送信をさせて頂きます。
 お返事を下さる方もおられると思いますが、個別にお返事を差し上げるのには
 少しお時間を頂戴するかと思われますのでご了承下さい。



続きまして、問題2についてご案内申し上げます

問題2:ヘッドフォン端子の仕様に問題があることが発覚いたしました。
単刀直入に申し上げますと、シルク印字どおりに組み上げるとスピーカー出力は
問題ないのですが、ヘッドフォン出力が左右逆に出力されてしまっております。

※問題2の発生・発覚した原因※
6/19にお客様よりメールにてご指摘を頂戴し、弊社サンプル品で確認をしたところ
こちらの問題が露呈致しました。非常に申し上げづらいのですが、製造メーカーは
あくまでもオマケとして搭載した機能であったようで、バイヤーKも現在開発中の
NFJオリジナルモデルでは試聴・確認を行なっていたものの、今回の本国モデル
では最低限の音出し確認程度で、左右の極性チェックが漏らしてしまっておりま
した。ただただお恥ずかしい限りでございます。誠に申し訳ございません。

※問題2の対策・対応
大変恐縮ですが、現段階では音声入力をシルク印字のLR逆に接続し、スピーカー
出力をLR逆に接続して頂くといった方法しかございません。こちらに関しては、
製品組み立て、ご使用の際にお客様各自でご対応下さりますようお願い申し
上げます。またこの件に関しては個別でご相談をさせて頂きますので、
ご意見、ご質問などは弊社までメールにてお問い合わせくださりますよう
お願い申し上げます。


※今後の対策※
・検品・確認体制の見直し
バイヤーと協議し、弊社独自の検品基準の見直し、及び再作成を致します。
まだまだ小さな会社といえどもお客様にご迷惑をおかけするわけには参りません。
今回のようなことを繰り返さないよう、再度徹底を図りたいと思います。

・初回ロット品の販売数量の見直し
今回のような事例は販売数量が大きかったこともあり、個別対応が困難になって
しまっております。ただ、大変ありがたい話ですがここ最近は弊社製品の
初回ロット品は短時間で完売してしまうケースが多かったため、今回は
ちょうどその販売数量を見直したところでもございました。
しかしながら、今回の問題はお客様からのフィードバックによるところが大きかったため、
改めてお客様からのご意見やご指摘が重要であることを実感いたしました。
もちろん弊社がもっとしっかりしていれば良い話のなのですが、いかんせん少人数で
ギリギリの状態で運営している状態ですので、少しでもお客様のお力をお借りしたいと
思います。その為、次回以降は初期ロット品の販売数量を見直し、より幅広く
お客様に安心した製品が提供が出来るように努めたいと思います。


以上、YDA138キットに関する問題と対策についてご案内をさせて頂きました。
お客様によっては憤慨されてもいた仕方のない状況ですので、ただただお詫びを
申し上げることしか出来ません。改めて弊社一同心からお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。


それではご確認宜しくお願いします。
この度は皆様の信頼を裏切るような真似をしてしまい、重ね重ねお詫び申し上げます。
今後は信頼回復のために、スタッフ一同より一層精進することに努めます。
大変恐縮ではございますが、今後とも弊社NFJストアを宜しくお願い申し上げます。