新製品のご案内-NFJオリジナル★ST製TDA7492MVデジタルアンプIC搭載モノアンプ完成基板

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2015年4月29日水曜日21時より販売再開!!

販売価格:1,200円

初回販売数量:200個


お一人様につき4台までのご購入でお願いします※
当製品は在庫や出荷準備等の関係上、販売台数を制限させて頂きます。弊社都合で恐縮ですが、ご容赦下さいませ。

 ※上記リンクは販売先管理ページへのリンクです。ご注意下さい※ 


※お知らせ※
販売時の製品情報はこちらのブログのみに記載しております。事前にこちらの記事を全てご確認下さい。



皆様、こん○○は。Hでございます。

表題の通り今回は久しぶりに自作キット関連の新製品NFJオリジナル★ST製TDA7492MVデジタルアンプIC搭載モノアンプ完成基板のご案内です!現在販売しているTDA7492完成基板とは全くの別物で弊社バイヤーKが自身で設計を行い、超個人的に作りこんだ製品です。Kいわく「この価格でこのレベルの音質や音の拡がり・定位を実現している物は多分無い!」、と自負している逸品です。

さて本製品の概要ですが、簡単に申し上げればモノアンプ完成基板です。
サイズも小さくなっておりますがハイパワーと高音質を実現しつつ、完成基板という扱いですが拡張性にも富んだ山椒(山椒は小粒でもぴりりと辛い)のような製品です。

ただあくまでもバイヤーKの製品開発工程において面白そうに感じたことをスピンオフモデルとして生産したアンプ基板です。その為、全数完売した後での再生産をする予定はございません。こういった小型アンプ基板をお探しの方はもちろん、現在販売しているTDA7492完成基板を既にお持ちの方などにもお勧めです。バイヤーK曰く、聞いて頂ければ納得して頂けるはず!、と申しておりますので是非この機会にお求め下さいませ!


それではST製TDA7492MVデジタルアンプIC搭載モノアンプ完成基板の詳細についてご案内します。


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※それぞれの端子の役割などはこちらの画像と実物を参考にご確認下さい。


●ST製TDA7492MV搭載モノアンプ完成基板 特徴●

・基板1枚で1ch出力の「モノラル基板」として特化させた製品です。
 なおかつ2台の基板を2ch使用する為の設定もご用意しております。

・電源平滑コンデンサPanasonic製の非水系電解液を使用した
 超低ESR・高リップル許容のタイプを採用 更にそちらを
 2個配置することにより、ICのポテンシャルをより引き出せるように
 なっております。

・入力カップリングコンデンサTPC製(LCC)メタライズドフィルム
 コンデンサのビンテージ品(厚めタイプ/J品)を採用し、 癖の無い
 クリアな音質を実現しております。

・出力フィルター部Lに高電流対応のSMD防磁インダクターを採用

・出力フィルター部のフィルムコンデンサに周波数特性の優れた
 EVOX製 METポリカーボネイトフィルムコンデンサ(絶版品)及び
 同じくEVOX製250V耐圧品の0.1μF METポリエステルフィルム
 コンデンサを配置。

・基板はGND分離の回路設計をより効果的にする為に少し特殊な
 ギミックを多数盛り込んでおります。シミュレーターで設定できない
 レベルのものの為、電気的な流れを概念的にイメージした形で
 各所に設計しております。

・シングルエンド入力及び差動入力に対応しております。
 (※差動入力設定時はR1抵抗を外して下さい)

・ゲインをジャンパーソケットで設定可能な仕様にしております。

Master/Slaveモード設定リンク(SCLK/GNDパッド)設定
 ご用意しております。

・Mute/Stanby機能のON/OFF設定(※R12/R13抵抗)、及び
 外部スイッチを取り回せるように2.54mmピッチのコネクタ接続用
 パッドを配置(スイッチは2接点1回路タイプで制御可能)

・標準配置しているSMDインダクターと入れ替えてラジアルタイプの
 インダクター(5mm-7.5mmピッチ幅)の物使えるように
 スルーホールパッドを設定しております。(※要リワーク)

・ICが持っているプロテクト・機能回路が正確に動作するように
 カスタマイズいたしました。

・メーカー評価基板に比べ基板上のラインインピーダンスを最適化、
 及び放熱設計を最適化しました。更にSN比を向上させる為に
 ラインの引き回しを改善しております。


☆製品仕様☆

デジタルアンプIC:STMicro electronics社製『TDA7492MV』

・対応電源電圧:DC10~25V

・サイズ:縦65mm×横51mm×高18mm
(設計段階で高さを抑えることにより、メール便出荷が可能です。※注

※注)メール便出荷をご希望の場合は規定サイズの制限ギリギリになっている為、プチプチ一重のみの必要最低限の梱包しかできません。その為、当製品をメール便出荷にする場合は理由を問わず、一切の保証をお付けできかねます。輸送中の破損等が心配な方は宅配便での発送をお勧めいたします。

付属品:NFJオリジナルステッカー

・重量:約32g


●注意事項●

基板のシルク印字で一箇所誤植がございます。先述の製品基板画像、及びお届けする製品の内袋にラベルで注記しておりますが、該当箇所を施工する場合に限りご注意下さいませ。なお施工が必要ない方、そのままお使いの方は無視していただいても大丈夫です。

・当製品は比較的パワーのある製品のため、信号ラインの引き回しなどには十分留意して施工して頂くことをお勧めします。

DIY用途の組み込み部品としての販売ですので基本的に保証はございません 但し、宅配便出荷時に限り商品到着時に著しい基板上の問題がある場合などは別途ご相談下さい。(メール便出荷時は一切の保証はございません。)もちろんお届けする製品は全品検査済みです。

基板上に拡張設定がございますが、恐縮ながらそういったご質問はお答えできかねます。サポートに付随するコスト削減の意味もございますし、必要情報は基板にシルク印字で記載しておりますのでデータシートと照らし合わせて頂ければご理解いただけるはずです。恐れ入りますが、わかる方のみご使用下さい。

こちらの製品には説明書等が付属しておりません※
こちらの製品は完成基板で接続方法も至ってシンプルですから説明書は配布しておりません。また回路図についても細かい部分で違いこそございますが、基本はデータシートを参考にして頂くようお願いしておりますのでご用意しておりません。当製品記事及び先述の基板画像以外に資料はございませんので、そちらを参考にお楽しみ下さい。

なお、る程度知識のある方、独力でどうにかしてやろう!と思える方を除き、電子機器を製作したことがない方や電気的知識をお持ちでない方、製品に印字されている内容の意味がわからない方などは本製品のご購入はお勧めできません。弊社では使用時のサポートなどはおこなっておりませんので、あらかじめご理解頂くか、購入をご遠慮いただくことをお勧めします。


※上記注意事項をご理解・ご了承頂ける方のみご落札くださいませ。


★NFJユーザー交流掲示板のご案内★

上記注意事項の通り、弊社では製作時のサポートなどは行なっておりませんが、おかげさまでたくさんのユーザー様が弊社製品をご活用されておられます。また弊社ではサポートが出来ない代わりに、ユーザー様同士の情報交換をお手伝いする為に、掲示板をご用意しております。ユーザー様のキット製作例やトラブルシューティングなど、非常にたくさんの情報がございますので、弊社キット組み立て時はこちらの掲示板も参考にして下さい。


※ご覧になる前にリンク先記載の注意書きに必ず目を通してから、ご覧下さいませ


□関連商品のご案内□

※J1、J7の二箇所同時にソケットを綺麗に差し込むことは出来ません。










以上、簡単ではございますが『ST製TDA7492MV搭載モノアンプ完成基板』についてご案内させて頂きました。


それでは、ここからバイヤーKから皆様へのコメントを交えてご紹介します。本製品は彼のアイデアを体現した製品ですので、お時間のある方はご覧下さい。

さて、まずは「どうしてこのような物を作るきっかけになったのか」、それはとてもシンプルな動機で製品開発中にK自身が使用するためのTDA7492基板をカスタムしていて限界を感じたからです。そんな中、「ステレオ基板ではなくモノラルで基板自体を分けてしまったらセパレーションが改善されて更に分解能も上がるはず!」といった簡単な思いつきから本製品の開発が始まりました。ちょうど別件でベースモデルとなるようなものも有ったので、そこまで手間のかかるものじゃないだろうと安易な気持ちで臨んだそうです。

それでは、ここからは彼の言葉でお伝えします。少し長くなっておりますのでご注意下さいませ(汗

※  ※  ※

ところが実際そこから様々なギミックやS/N比を向上させる為の要素を盛り込んだ回路設計を刷り直したり、出力段のローパスのカーブのシミュレーションと実際鳴らしてみた時の感覚などを繰り返しの連続でした。回数にして100回は行きませんが50回以上色々部品やパターンを切ったりジャンパー飛ばしたりそしてまた試聴の繰り返しです。また結果的に出来上がっても1ロット販売で終了というものでしたから、あまりコストは掛けられないので試作基板1回出して調整で終わりにする予定でしたが、最終的に3回試作基板を出してしまって1度は計測器で評価したという、結果的に手のかかってしまった形で基板の生産となりました。

もちろん最終的に満足したものに仕上がったと思います。仕上がった物を実際スピーカー1発で鳴らしていても音の拡がりや感覚がスピーカーを目の前にせず離れた位置でもキッチリ綺麗に鳴っているのがわかる感じです。なんかわかりにくい表現になってしまっていますが、使って頂ければ理解して頂けると思っています。

自画自賛ですが部品の選定など個々の箇所でキッチリそのチョイスが効いています。電源平滑の部分であったり、入力カップリングや出力部分のネットワーク部分など、、、あとは、信頼性や寿命を高める為、考慮した部分もあり、若干オーバースペックな部品などを使用していますが、大きなコスト増には当たりませんのでそういったものも使っています。(詳細は本文をご確認下さい)

それではここからは本製品にまつわるこぼれ話です。現行のTDA7492完成基板でユーザー様の方から色々と頂いていたフィードバックやカスタマイズされていた部分も今回試作した段階で試したり、内部で電圧を生成しているものをどうにかできないか、データシートに載っている回路図・ブロック図・説明もそうですが、データシートには記載されていない部分での接続関係・供給関係・制御関係も計測や試作により明確にした上でのカスタマイズ後の完成基板としての販売となっています。(製品付属のステッカーに
「Customized by K」と記載があるのもそれが所以です)

ちなみに外部3.3Vの前段供給は実際そこと繋がっていませんので効果は有りません。不具合が出ることは無いと思います。次に内部で生成された電源・分圧された電源の強化に関しては、強化によるチャージ時間の関係でゲートを制御する同期が取れなくなる為アンチポップノイズ機能やその他機能がうまく制御できなくなります。このICはデータシートを見る限りでは出来そうに思えても実際はそこまで弄る事ができないようになっていますので、基本的に基板の取り回しや電源を如何にしてレスポンス良く作り上げて行くかに焦点が絞られてくると思います。ですので、今回このアンプ基板もそういった意味で基板の設計でポテンシャルを最大限引き出す形で作りこんできました。そして、それに見合った部品のチョイスをした結果が、今回販売するものとなります。


最後に少しばかり余談を。。。たまにユーザー様のブログで弊社製品のインプレを頂いているものや、ご活用頂いているものを拝見させて頂いています。その中で誤解されている部分がありましたので、こちらで詳細に記載してみようと思います。

それはTPCのフィルムコンデンサが中国ノーブランド品っぽいので使わないといった形で仰られているのを拝見させて頂いた事にはじまります。TA2020キットに標準でつけていた為、良い物では無いとご判断されたのかわかりませんが、このTPC(実際はLCC時代の物)はテープタイプをカットされた状態でストックされていた物を弊社で引っ張っただけで、物としてはとても良い物なんです。中国メーカーの中でも名の有る物や中国ノーブランド品は100/63V0.47uf品ですとほぼ薄いタイプしか出回っていません。世界的に有名メーカーでも薄いタイプが多いと思います。

では、どうしてこれは耐圧が100Vなのにこんなに分厚いのか?そこから説明していく事にします。まず、このコンデンサの歴史を追っていくと「LCC→旧TPC→現AVX(京セラ)」といった感じです。現在京セラグループのAVXに吸収された後はこのタイプのフィルムコンデンサは作っていませんので、既にデッドストック品となってしまうのですが、TPC時代には生産されていました。弊社で使っているのはその前のLCC時代の更に世代の古い分厚いタイプとなります。2000年前後だとまだこの旧モデルも市場に結構流れていたのでご存知の方も少なからずおられると思いますが、LCCシルクタイプ→LCCロゴレーザータイプ→TPCレーザーTロゴタイプで最後とこういう感じだと思います。インドネシア製のTPCが最終製造でその後製造終了後在庫品だけが市場に流れている状態で数年前は結構ありましたが、最近少なくなってきた感じです。

それではなぜ弊社では分厚いタイプ、といっているのかというと、時代の流れで技術革新が進み耐圧を維持しつつフィルムを薄く作れるようになり
小型化されていっています。それも結構前の話で、この分厚いタイプは更に古いタイプなんです。何が良いか?それは、技術革新により耐圧をそのままで薄く作れたとしても、電気的に大きな電圧を掛けるとフィルム間で影響したりちょっとした極端に薄い部分が製造上発生した際規定耐圧であっても極まれに突き抜けてしまう現象が発生したりします。

もちろんそれで問題は発生しないような構造になっていますが、昔はそこまで薄く作るとフィルムの製造精度上問題が出てしまうので出来きませんでした。なので少し端折って話を続けるとパッケージも大きくなってしまうんですが、音声信号などを扱う場合は逆にこの分厚さが好都合となってきます。周波数特性が結果的によくなるというのがあるんです。そういった意味で、色々聴き比べしている中で同クラス帯の中では良い音になる為、対象となります。

コスト的には現行品の名の通ったメーカーの方が選びやすいのですが、こういったものを使うだけで音質の向上が得られるのであればまさにベストだと思います。私の方では最初は音が良いなど感覚だけでチョイスしていましたが、そこになぜ音がいいのかなどの疑問を解決していった中で現在は部品の選択やストックを行っているつもりです。もちろん周波数比のインピーダンス値での指標も判断材料として入れていますが、それだけ全て判断している訳では有りません。ただ、それでもまだまだ勉強の足りない事もたくさんあり、日々精進していかなければいけないと思っています。これからも色々と教えてやって下さい!

なお追伸で長々と駄文を書いてしまいましたが、決して他意などはございません。ご気分害してしまわれた方は申し訳ございません。これからも、このような他愛の無い文章を織り交ぜていくかもしれませんが、ご容赦下さい。


※ ※ ※

以上、今回も最後までお読み下さり有り難うございました。
それでは改めて『ST製TDA7492MV搭載モノアンプ完成基板』のご検討を宜しくお願いします!


弊社お勧めの逸品です!






※追加情報は当ページに加筆・修正する形で追記します。